あなたは、このように考えたことがありませんか?
肩こり・腰痛・膝の痛みなど症状がでたときに、「ストレッチ」をしたほうがいいのかなって。
テレビやインターネット、本や雑誌など、あらゆる媒体にストレッチのやり方が載っていますよね。
最近では、YouTubeでも沢山の動画があります。
- 「1分で効果がある○○ストレッチ」
- 「○○簡単改善法」など
痛みを改善したい、早く治りたいとおもって、情報を頼りにして実践してみたことありませんか。
私も、鍼灸師ですので、患者さんに少しでも改善の助けにならないかと思って、アドバイスするため、リハビリ関連の本を読んだり、患者さんからも聞かれたりもするので、流行りのトレーナーの先生の本を読んでいたこともありました。

患者さんがよく言うんですよ。
「ストレッチ」をしたほうがいいですか?って
私はその質問に、このように答えています。
- 特に必要がないです。
- ストレッチが好きだったら、してもいいですよ。
- 天気がいい日は歩きましょう。
実際の臨床では、もっと具体的なアドバイスをしていますが、
結論から言いますと、
特別な「ストレッチ」は、必要ありません。
もちろん、筋肉をほどよく伸ばすことは、身体の緊張をほぐしたり、精神的にも良いですし、身体の柔軟性を高めるのにも大切です。
ストレッチは、専門用語で言えば、静的ストレッチ、動的ストレッチの2つに分かれます。静・動的ストレッチの種類によって効果が違います。
ちなみに、ヨガは静的ストレッチっぽいですが、
ヨガはヨガです。思想や哲学の考えがありますし、ストレッチとは少し違います。
ここで考えてほしいことは、
○○に効果があるストレッチ、○○健康法を信じすぎないことです。
腰痛やヘルニアに効くといわれているストレッチで、マッケンジー体操というものがあります。
これは、整形外科のお医者さんや理学療法士の先生も推奨していることが多いですが、マッケンジー体操を否定している書籍も沢山あります。
そうなってくると、何を信じたらいいのかわからなくなってきます。
ストレッチで迷ったら、ラジオ体操をしよう。
どのストレッチをしたら良いのか迷ってしまったら、子供の時に何をしていたのかを考えてみてください。
私は、患者さんにあることを提案しています。
それは、「ラジオ体操」です。
- 身体全体をストレッチできる。ウォーミングアップにも有効。
- 身体の抗重力筋を動かすことによって、筋肉の緊張を緩和。関節も柔らかくなる。
- 血流の改善、冷え性にも効果的。
- 内臓の活発化、胃腸が元気になる。
- 深呼吸の運動は、心もリラックス。
皆さんもラジオ体操を、小学生や中学生のときにしませんでしたか。
子供のころに健康だった方は、若かったから健康だったのではなく、健康に良いことを自然としていたはず。
テレビやインターネット、書籍で紹介されたストレッチ法が、50年先まで残っているのは、半分もないかもしれません。
ラジオ体操は、1928年から国民保険体操としてスタートした歴史がありますし、今でも馴染みのある体操です。
今さら、ラジオ体操と思うかもしれませんが、特別なことはしなくても効果があります。
鍼灸の考え方は、黄帝内経(コウテイダイケイ)という2000年以上前に書かれた著書がもとになっていますが、効果があるから現代まで受け継がれています。ラジオ体操も効果があるから、今も親しまれています。
先生のアドバイスやメディアの情報は参考にしてもいいですが、
もっと簡単に考えていいです。
一番大切なことは、
- ストレッチをしたいか。
- 毎日、継続できるか。
- 自分にあっているか。
自分の身体を一番知っているのは自分自身です。無理のない範囲で、ストレッチやラジオ体操をしてください。
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